スカンジナビア航空・SK984ビジネスクラス搭乗記 2019
2019年1月20日。
成田からコペンハーゲンへ行きました。
日本から北欧デンマークへ行ける唯一の直行便、スカンジナビア航空(SK)です。
スカンジナビア航空の機体。
さて、ビジネスクラス利用になると様々な空港での手続きや搭乗、荷物などで優先サービスが受けられます。
まずチェックインカウンターではビジネスクラスチェックイン。人の少ないカウンターでさっさと手続できます。実は成田空港のSKチェックインは全日空(ANA)の地上職員がやっています。制服もANAに似てるな~と思って聞いてみたらやっぱりANAの職員さんでした。ANAのロゴのあるものは何もつけていなかったですけどね。
荷物は、SASの場合、手荷物8kg×2個、預け荷物32kg×2個となります。(エコノミーは、手荷物8kg×1個、預け荷物23kg×1個)
そして保安検査場は(成田空港の場合ですが)一般の人とは違うゴールドトラックという特別な検査場となります。絶対数はもちろん一般客より少ないのですぐ自分の番が来て検査は終わります。この時朝9時くらいでしたが、一般の保安検査場も人が少なく、どちらを利用しても同じでしたが。
搭乗までの間、航空会社ラウンジが利用できます。成田空港第一ターミナルではANAラウンジ、Unitedラウンジが利用できます。ソファーなどがある落ち着いた空間で、食事や飲み物(お酒も)が楽しめます(無料)。どちらも豪華な内装のラウンジです。
搭乗時は、小さい子供連れや車いすなどの障害のある方の後、乗ることができます。(SASはファーストクラスがないため、ビジネスクラスがその優先順になります)
現地に着けば、まずビジネスクラスの乗客から飛行機を降り、プライオリティーのシールが貼られた自分の荷物が他より早く出てきます。
ほぼすべてにおいてビジネスクラスは”優先”となります。特に混雑している時間帯などは大変楽に各所で移動が可能です。もちろん、エコノミーに乗っていてもスターアライアンスゴールド、SFCを持っている方は同じサービスが受けられます。
さて、SK984便に搭乗しました。
私の席は窓側奇数席です。
偶数席の方がテーブルの出し入れができるひじ掛けが通路側になり、もっとプライベート感が出るんですけどね。でもこれでも十分余裕があります。
シートは完全にフルフラット、180度になります。
モニターは十分大きいです。
15インチくらいありますかね。
ヘッドホンが備え付け。あと見えないですが、小さい照明の後ろ側にペットボトルの水が置いてあります。電源(世界対応)とUSBジャック、モニターのコントローラー(有線でつながっており、引っ張り出すことができます。)。座席リクライニング及びフルフラットにする場合は、照明の下の図のところでボタン操作になります。
このひじ掛けの部分、かなり広いですよ。物置いたりとても便利でした。
ビジネスクラスのいいところの一つは、この「パーソナルスペース」の広さですね。自由度が高く、隣の乗客など気にせず、自分の個室のような感覚で過ごせます。
ウェルカムドリンクはオレンジジュースを頂きました。
アメニティキットと、小冊子は機内食メニューが書かれています。
アメニティはこんな感じ。
アイマスク、ソックス、歯磨きセット、スキンクリーム、リップクリーム、耳栓など。
足元も広さ十分です。
スリッパがないな~と思ってCAさんに声を掛けたら、離陸して機体が安定態勢に入ったらお配りするとのこと。離着率時というのは飛行機にとって一番危険なところなので、万が一のことが起きたら、すぐ脱出できるようにとのことらしいですね。
出発して数十分後、安定態勢になりシートベルト着用サインが消えます。ここで食事が始まります。まずは軽くナッツとビールを。
ナッツの器は温められています。温かいナッツっておいしいですね。
飲み物はカクテル、スピリッツ、ワイン、ビール、他ノンアルコール飲料、ティー、コーヒー、各ジュース類がります。
ビールは3種類あり、この時はクラフトビールを頂きました。
ちなみに、他ドリンクは以下のようなもの。
カクテル&カンパニー:
ジン&トニック、
ウォッカマティーニ、
ウィンターアップル、
ミスタークランベリー(ノンアルコールも可)
スピリッツ:
ウォッカウィズホップ、ミッケラー、デンマーク、Alc.44%、
ハラホルン・ジン、デット・ノルスケ・ブレネリ、ノルウェー、Alc.46%、
スウェディッシュ・オーク、マックミラ・ウィスキー、スウェーデン、Alc.46%、
日本酒ノルウェー産純米酒「裸島」
ビール:
ノーザントレイル#3、デンマーク、Alc. 6%、
ウィングピンシリーズ#4、デンマーク、Alc.7.2%、
カールスバーグ・ピルスナー、デンマーク、Alc. 5%
ワイン:
シャンパンー ゴッセ・グラン・レゼルヴNV、シャンパン、フランス2014、
白ワインー クロスター・エバーバッハ・リースリング・トロッケン、クロスターエバーバッハ、ラインガウ、ドイツ、2016、
シャトー・ダントニャック、リムー、フランス、2016、
赤ワインー ドゥルヴィレア・ピノ・ノワール、アストロラーベ、マールボロ、ニュージーランド、2016、
クアトロ・ラヤス、クアレンタ・ベンディミアス、リベラ、デル、ドゥエロ、スペイン、2015、
アップルマスト:
グラヴェンスタイン、ノルウェー、2016(ノンアルコール)
ティー:
アールグレイ・インゼン、カルカデ・プロヴァンス、玄米茶、ミス・ダマン、ウーロンキャラメル
コーヒー(illy)
エスプレッソ、カプチーノ
他、コーラ、スプライト等
ふー、、 さてこの後、前菜が運ばれてきます。
【メニュー表より】
エビのマリネ、柿のカラメライズ、赤大根と木の芽味噌ペースト、ミックスサラダ、ライ麦パン
サラダのドレッシングがおいしかったです。
バルサミコ酢が入ったオリーブオイル。
ちなみに、食器はすべて、「Royal Copenhagen」でした。
メインですが、3種類(豚肉、子牛肉、パスタ)あり、このようにワゴンで持ってきてくれます。
自分で見て、選ばせてくれるんですね。
子牛肉をチョイス。
【メニュー表より】
子牛肉のハーブクラスト、ローストポテト、ブロッコリ、赤大根、マディラソース
子牛肉の塊を割ってみると、、
とてもお肉感というか重厚感がありました。
ブロッコリ―はちょっと変わった形ですね。最初見たらピカチューに出てくるキャラクターか何かのように見えました(笑) でも歯ごたえもありとてもおいしかったです。
もうここまででおなか一杯なのですが、、
デザートです。
【メニュー表より】
梨のタルトにプラムワインカスタードクリーム、コンテチーズにファボルスのクレメンティン・マーマレード、ん~、よくわからない名前ばかり。。 あと、抹茶アイス。
カスタードクリームが濃厚で美味しかったです。
またこちら、とても酸味の強いチーズに、甘さの中に苦みも加えたマーマレードがうまく溶け合って不思議な組み合わせの味でした。もちろんおいしかったし、また食べたいと思いました。ちょっとくせになりそうな感じ。
もう本当にお腹いっぱいで、十分に堪能しました。
食後、しばらくして機内は暗くなります。
シートをフルフラットにして寝る準備を始める人もいます。
一回目と二回目の食事の間にこのようなミニバーコーナーがオープンし、いつでも好きな時に飲み物や軽いスナック類を頂くことができます。
機内は段々と静かになり、お腹を満たした乗客は映画を見たり、本を読んだり、横になって休んだり、各々が自分の時間を高度10,000メートルの機内で過ごします。
ユーラシア大陸を横断している間、ほとんどこのような外の景色でした。
夕暮れを追いかけているような感じですね。何時間経ってもほとんど変わりません。
思えば、飛行機の旅というのはとても非日常的体験だと思います。
車や電車は地上での移動、船は水上での移動ですからね。人間ももちろんそれらより遅いですが、歩く、走る、泳ぐことで限定的ではありますけれども、物理的に同じルートを移動できるわけです。しかし、空の上は移動できませんからね。機内からの眺めなど、完全に不可能なわけです。そして半日で地球の反対側まで行ってしまうのですから。
もちろん飛行機のリスクは考えないわけではないですけれども、これだけ遠方を短時間で移動できる交通手段というのは、やはり捨てがたいのです。
こうやって空を、大陸を横断していると、「なんでこんなところにいるのかな?」とふと思うことがあります。とてもその状況が非日常ですからね。無事、到着地に着くことを願いつつも、この空の上にいる時間を堪能したいとも思うわけです。
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コペンハーゲンに到着する2時間前くらいでしょうか、2回目の食事が始まります。
前菜は、ラーメン味噌ドレッシングマリネ。
「味噌ラーメン?」と思ったのですが、このままパスタにかけて食べましたがおいしかったです。パスタというか本当にラーメンの麺のようでした。
デザートのすいーとぽてと、フルーツはすでにこの前菜の中に用意されています。
メインが運ばれてきました。
チキンかフィッシュ(カジキ)です。
【メニュー表より】
メカジキのグリル、紫蘇風味仕立て、焼きおにぎり醤油味、ロマネスコブロッコリ、ルタバガ(スウェーデンカブ)、パールオニオン
カジキを頂きました。
おいしかったです。
パールオニオンですか、小さい小粒の玉ねぎですが、甘くて柔らかかったです。
焼きおにぎり、ちょっと表面焼きすぎでしたかね;ガチガチな感じで。。
しかし、しっかり胃袋に収まり、十分満足できました。
デンマークも近づいてきました。
それにしても、まったく疲れなかったですね。
本当に気持ちよく11時間のフライトを楽しませていただきました。
スカンジナビア航空ビジネスクラス、とてもいいと思います。